賃貸物件にエアコンを設置したあなたへ
「エアコンの取り付けは原状回復の対象なの?」「取り外し跡は補修が必要?」「費用はいくらかかる?」
退去時に原状回復の義務があるエアコンの取り付けや取り外しについて、疑問や不安をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
この記事では、エアコンの取り付けや取り外しに関する原状回復のルールや費用、流れをわかりやすく解説します。
賃貸物件でエアコンを設置している方は、ぜひ参考にしてください。
エアコンの取り付けは原状回復の対象になる?
賃貸物件にエアコンを設置した場合、退去時に原状回復の義務があります。しかし、エアコンの取り付けは原状回復の対象になるのでしょうか?
エアコンの設置は通常損耗として扱われる
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、エアコンの設置は一般的な生活に必要なものであり、通常の損耗として扱われます。そのため、エアコンの取り付け費用は、原則として借主の負担ではありません。
エアコンの取り外し跡は原状回復の対象になる?
エアコンを取り外すと、壁にビス穴が残ります。このビス穴は、原状回復の対象になるのでしょうか?
答えは、壁の補修が必要な場合は原状回復の対象になります。ビス穴が小さく、目立たない場合は、通常の損耗として扱われます。しかし、ビス穴が大きかったり、壁紙が剥がれていたりする場合、壁の補修が必要になります。その場合は、原状回復の対象となり、借主が費用を負担することになります。
エアコンを取り外す際に注意すべきこと
エアコンを取り外す際には、以下の点に注意しましょう。
- エアコンの電源を切り、コンセントを抜きます。
- 室外機の配管を外します。
- 壁のビス穴を埋めます。
- 室外機を撤去します。
壁のビス穴を埋める際には、専用の補修材を使用すると、仕上がりがきれいになります。また、室外機を撤去する際には、配管や電線を傷つけないように注意しましょう。
エアコンを取り外す際は、これらの点に注意して、原状回復の義務を果たしましょう。
エアコンの原状回復工事の費用はいくら?
賃貸物件にエアコンを設置した場合、退去時に原状回復工事を行う必要があります。エアコンの原状回復工事の費用は、工事の規模や業者によって異なりますが、一般的には以下のとおりです。
エアコンの取り外し費用
エアコンの取り外し費用は、エアコンの種類や大きさによって異なります。壁掛けエアコンの場合、1台あたり1万円から2万円程度が相場です。
壁の穴埋め費用
壁の穴埋め費用は、壁の状態によって異なります。ビス穴が小さく、目立たない場合は、1箇所あたり500円程度で補修できます。しかし、ビス穴が大きかったり、壁紙が剥がれていたりする場合、1箇所あたり1,000円程度かかることもあります。
室外機の撤去費用
室外機の撤去費用は、室外機の重さや設置場所によって異なります。室外機が軽い場合、1台あたり1万円から2万円程度が相場です。しかし、室外機が重い場合や、設置場所が狭い場合、1台あたり3万円から5万円程度かかることもあります。
エアコンの原状回復工事の費用を抑える方法
エアコンの原状回復工事の費用を抑えたい場合は、以下のような方法があります。
- 自分でエアコンを撤去する
- 複数の業者に見積もりを依頼する
- エアコンの設置時に、賃貸人から原状回復費用の見積もりをもらう
自分でエアコンを撤去する場合は、安全に作業を行うために、専門業者に相談することをおすすめします。
エアコンの原状回復工事の流れ
賃貸物件にエアコンを設置した場合、退去時に原状回復工事を行う必要があります。エアコンの原状回復工事の流れは、以下のとおりです。
エアコンの取り外し
- エアコンの電源を切り、コンセントを抜く。
- 室外機の配管を外す。
- エアコンを壁から取り外す。
壁の穴埋め
- 壁の穴のサイズを測定する。
- 壁の穴に合った補修材を準備する。
- 補修材を壁の穴に埋める。
- 壁の穴を平らに仕上げる。
室外機の撤去
- 室外機の配管を外す。
- 室外機を台車などに載せる。
- 室外機を運び出す。
エアコンの原状回復工事は、自分で行うことも可能ですが、安全に作業を行うために、専門業者に依頼することをおすすめします。
自分でエアコンの原状回復工事を行う場合の注意点
エアコンの取り外しや室外機の撤去は、重労働です。無理をせず、安全に作業を行うようにしましょう。
壁の穴埋めに使用する補修材は、壁の素材に合ったものを選びましょう。
室外機の配管を外す際には、配管や電線を傷つけないように注意しましょう。
エアコンの原状回復工事を行う際には、これらの点に注意して、安全に作業を行うようにしましょう。
まとめ
賃貸物件にエアコンを設置した場合、退去時に原状回復の義務があります。エアコンの取り付けは通常損耗として扱われ、取り付け費用は借主の負担ではありません。しかし、エアコンの取り外し跡は、壁の補修が必要な場合は原状回復の対象となります。
エアコンの原状回復工事は、自分で行うことも可能ですが、安全に作業を行うために、専門業者に依頼することをおすすめします。
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